ストレスが歯周病を悪化させる!?
その中でも、今回は、歯周病とストレスとの関連についてご紹介していきます。
ストレスと歯周病の関係
唾液の減少
ストレス状態というのは、交感神経が働いている状態ですので、唾液の分泌は落ち、お口の中は乾いた状態となります。そうすると、唾液のもつ自浄作用や殺菌作用、免疫作用、お口の中和作用といったものが発揮されなくなり、歯周病菌が活動しやすい状態になってしまいます。
歯ぎしり、食いしばりの増加
歯ぎしりや食いしばりというのは、ストレスがたまることによって起こりやすくなります。このような歯ぎしりや食いしばりというものは、持続的に非常に強い力、人によっては体重以上の力がかかることになるため、歯を支えている骨などの組織に多大なダメージを与えてしまいます。そこに歯周病が起こっていると、骨の吸収が一気に加速度をつけて進んでしまいます。
免疫力の低下
ストレスが多い状況下では、体の血管が収縮し、血行が悪くなります。血液の働きには色々ありますが、免疫にも関わるものであるため、血流が悪くなることによって免疫の働きも落ちてしまうことになります。そうすると、感染症である歯周病にもかかりやすくなり、また、進行しやすくなってしまうことが考えられます。
また、喫煙者の方の場合、ストレスによってタバコの喫煙本数が増えてしまうと、さらに血流が悪くなってしまい、更なるお口の健康状態の悪化が懸念されます。
ストレスとうまく付き合っていきましょう
大事なのは、1日に短時間でもいいので、自分の好きなことをする時間をとったり、ほっと一息つける時間を持つことです。また、睡眠時間をたっぷりとることも大事です。それだけでも、自律神経のバランスが整い、ストレスによる悪循環から抜け出すことができることでしょう
また、お口の状態は、丁寧にケアを行うことにより、悪化を防ぎ、できるだけ安定させることが可能ですので、歯科の定期的なメンテナンスも忘れないようにしましょう。