• 24時間WEB予約
  • 電話でお問い合わせ

【名古屋】オールオン4とは?

オールオン4はインプラント治療の一種であり、高度な治療技術が求められるのが特徴です。「オールオン4も インプラントも入れ歯も、義歯という意味では同じでは?」と考えてしまいがちですが、実は治療法も目的も全く異なるので注意しましょう。

本記事では、オールオン4とは何か、詳しく解説します。

オールオン4とは

歯の模型

オールオン4とはインプラント治療の一種であり、最小4本のインプラント体で片顎全ての歯を回復できる治療法です。
通常のインプラントは、歯を失ってしまった部分1ヶ所に対してひとつのインプラント体を埋め込み、その上に上部構造(義歯)を装着します。
歯がない部分が多いと埋め込むインプラント体の数が多くなり、身体的・時間的・費用的なデメリットが多いとされてきました。

一方、オールオン4であれば歯がない部分が多くても最小限のインプラント体で多くの義歯が作れるようになるのがメリットです。

「歯がほとんどない」「下の歯を全て義歯にしたい」などの要望に応えられるという点では入れ歯に近いですが、骨に埋め込むインプラント体があり固定制が高いのがオールオン4といえます。

オールオン4のメリット

diabetes_periodontitis_01

ここからは、オールオン4のメリットについて詳しく解説します。

体の負担を軽くできる

オールオン4は、4本ほどのインプラント体の埋入で済むため、体の負担軽減につながります。
埋入するインプラント体が減れば、歯茎の切開箇所が減り、手術の時間も短くなります。
また、細菌感染のリスクが下がり、腫れが出にくい、回復も早まりやすいなどのメリットがあるのです。
生活に影響が少ない治療がしたい方や、手術が怖くて時間を短縮したい方におすすめです。

治療費を安価に抑えられる

オールオン4は、通常のインプラントに比べ、治療費を安価に抑えられます。
例えば、上下20本のインプラントを入れる場合は、1本の単価×20本分のコストになってしまいます。
オールオン4は、前歯から奥歯までをひとまとめにしており、少なければ4本のインプラント体の埋入で完結します。
失った歯が多い方、金額面で通常のインプラントを断念していた方にもおすすめです。

顎骨の厚みに関わらず手術しやすい

オールオン4は、顎骨の厚みがなくても、手術がしやすいというメリットがあります。
埋入するインプラント体の数が少なく、さらに顎の厚みがある場所を選んでインプラント体を埋入できるためです。
通常のインプラントは、顎骨の厚みがない方は手術そのものができないか、骨造成をおこなう必要がありました。
骨造成が不要な点でも、オールオン4は、体の負担や費用を抑えやすい手術といえます。

治療期間

オールオン4は、治療にかかる期間が短く済むこともメリットです。
手術は日帰りででき、インプラント体を埋入する手術の当日にでも、仮歯を取り付けることができます。
その後、作成した義歯を取り付けるまでの期間も、3ヶ月から6ヶ月ほどです。
通常のインプラントが、インプラント体を埋入してから仮歯の取り付けまでに数ヶ月かかることを考えると、非常に素早く終わることがわかります。

咀嚼しやすい

オールオン4やインプラントの大きな特徴として、咀嚼効率の高さが挙げられます。
本来自分の歯が生えているのと同じ位置に義歯を装着でき、かつインプラント体を歯根として活用できるので、天然歯と同じように使えます。
そのため食べ物を咀嚼しやすく、健康なときと変わらない感覚で食べものを口にできます

喋りやすい

舌が歯に触れたときの違和感が少なく、喋りやすいのはオールオン4です。
部分入れ歯のようなフックがなく、総入れ歯のような厚みもないので、天然歯と変わらない発音が期待できます。
人前で話すことが多い方、接客業の方、若々しい発音を維持したい方はオールオン4を検討してみましょう。

入れ歯の場合、どうしてもフックや厚みが邪魔になってモゴモゴとした発音になりやすいのが難点です。
慣れ次第で改善できることもありますが、入れ歯を装着しているときとしていないときで話し方が変わってしまうので、慣れること自体も難しいと言われています。

ストレスを感じにくい

オールオン4は、使用していてストレスを感じにくいというメリットもあります。
オールオン4の固定方法は、義歯と歯茎の間に食べ物が入り込みにくいためです。
例えば、入れ歯は、食べ物の繊維や破片などが入れ歯と歯茎の間に挟まって、痛みや不快感が生じることがあります。
また、入れ歯と違い、舌や口内にぶつかるフックや器具がないため、違和感も少ないです。
普段の食事や会話でストレスを感じる頻度が減り、より楽しく日々を過ごせるでしょう。
 

外れにくい

オールオン4のインプラント体は歯科手術により骨に埋め込むため、ポロッと外れてしまうようなことはありません。
インプラント体に装着する上部構造(義歯)部分も、ネジで固定されているので取り外すことなく、そのままお手入れできます。
入れ歯と違い、不意に外れてしまうことがないため、普段は使い勝手の良さを感じるでしょう。
なお、どうしても取り外したいときは歯科医院に相談し、歯科医師が外してクリーニングするなど専門的な対処が必要です。

顎骨が痩せにくい

オールオン4やインプラントには、顎骨が痩せにくいというメリットがあります。
人の骨は、全く使わずにいると痩せてしまいます。
刺激がないことで、骨細胞自体が「これ以上骨を作ったり、保ったりする必要がない」と判断してしまうためです。
オールオン4やインプラントは、顎骨にインプラント体を埋め込むため、刺激が顎骨にまで伝わるのが特徴です。
入れ歯の場合は、顎骨への刺激が少なく、顎骨が痩せていってしまうことがあります。

審美性が高い

オールオン4は、前歯から奥歯まで連結した形になっているので、審美性が高くなります。
全体の統一感があるという点では、インプラントよりも、審美性が高いともいえるでしょう。
また、歯の大きさや歯茎の具合なども、左右対称かつ自然にできます。
会話中や食事中に歯が見えてしまっても、違和感を抱かれづらいです。
歯並びも改善されるので、がたがた感が少なく、噛み合わせにも影響しないのがメリットです。

食べ物の温度・味の感じ方

違和感がないオールオン4であれば、食べ物の温度感や味もダイレクトに伝わります。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく感じるので、料理の些細な違いを楽しみたい人にはオールオン4が最適です。
また、塩味や甘味もダイレクトに伝わるので、極端に塩っ辛い料理を作ったり甘味を欲しがったりすることもありません。

オールオン4のデメリット

ここからは、オールオン4のデメリットについて詳しく解説します。

残った歯は抜歯が必要

オールオン4は、歯が残っていると埋め込めないため、抜歯が必要です。
オールオン4は、前歯から奥歯までの義歯がセットになっており、通常のインプラントのように1本1本個別ではないためです。
オールオン4のメリットは多いですが、たとえ健康な歯でも抜歯しなければならないため、残念に思う方もいるかもしれません。

オールオン4を扱うクリニックが限られる

オールオン4を扱っているクリニック数は、まだ多くありません。
選択肢が少なく、価格や利便性など、患者様にとって最適なクリニックを選び難いというデメリットがあります。
また、オールオン4を取り扱っているといっても、専門家とは限らないため、十分な実績や知識があるかを確かめる必要があります。
判断に迷ったときは、オールオン4の公認インストラクターがいるクリニックを選ぶ必要があるでしょう。

自由診療のため保険適用外

オールオン4は、インプラントのように自由診療で保険適用外になってしまうデメリットがあります。
保険が適用される場合は、69歳までであれば医療費を3割負担で抑えることができます。
しかし、自由診療の場合は10割負担となってしまうのです。
また、自由診療は、クリニックが金額を決めることができます。
クリニック次第でオールオン4の金額も高くなってしまうため、その点もデメリットといえるでしょう。

定期検診が必要

オールオン4を入れた後は、定期的に検診を受ける必要があります。
オールオン4の義歯は、寿命も長く、天然歯と違い虫歯にもなりません。
しかし、インプラント歯周炎や噛み合わせの変動など、口内のトラブルがあり得ます。
そのため、自宅では天然歯と同様にセルフケアをおこない、定期検診でブラッシング指導や噛み合わせチェックなどを受ける必要があります。

人によっては手術が受けられない

オールオン4を、手術を受けられない方もいます。
例えば、下記に当てはまる方は、オールオン4の手術が受けられません。

・未成年の方
・体力的な不安がある方
・全身疾患がある方
・金属アレルギーでインプラント体が入れられない方
・喫煙習慣があり、禁煙できない方
・飲酒習慣があり、禁酒できない方
・オールオン4をセルフケアできない方
・残った天然歯を大事にしたい方
・手術がどうしても怖い方

オールオン4は、骨が未発達な未成年や、手術を受けることに体力的な不安を抱えている方、全身疾患がある方、金属アレルギーがある方などは、受けることができません
また、術後の経過が悪くなる可能性があるため、禁煙や禁酒、セルフケアなどができない方も、受けられません。
精神的な要因として、残った天然歯を大事にしたい方や、手術に対する恐怖心が強い方も不向きといえるでしょう。

オールオン4の主な流れ

オールオン4は、下記の流れで入れていきます。

カウンセリング及び検査

まずは、カウンセリングによって希望を伺い、オールオン4について説明します。
内容は、具体的にどのような治療方法か、どのようなメリットやデメリットがあり、費用や期間はどの程度かなどです。
納得頂いた上で、患者様に残されている歯の本数や、健康状態、顎の密度などについて、CTのような機器も用いて検査します。

治療の進め方の決定

患者様の希望や、検査の結果などを踏まえて、治療方法を決定していきます。
決定した内容は歯科医師から説明しますが、これで本決まりではありません。
患者様からの要望や意見を聞いて、場合によっては治療方法を変えたり、疑問があれば質問したりすることもできます

手術・仮歯の取り付け

治療方法や費用、期間などに納得頂いた上で、手術日を決めて実際に手術をおこないます。
麻酔の後に歯茎を切り、インプラント体を顎骨に埋め込んでいきます。
縫合後は、十分院内で休憩して頂き、仮歯を取り付ければ手術は終了です。

経過観察・義歯の取り付け

手術日から3~6ヶ月ほどは、経過観察の期間に入ります。
仮歯を使って、嚙み合わせや見た目を調整し、最終的に取り付ける義歯へと反映させるためです。
月に一度、検診を受け、インプラント体と顎骨が結合していることも含めて問題ないことを確認します。
最終的な義歯を取り付ければ、定期検診のみとなります。

オールオン4の費用相場

オールオン4は、自由診療のため、クリニックによって費用が異なります
おおよその費用としては、片顎につき200~300万円が相場といえるでしょう。
一方、インプラントは、1本につき30~40万円が相場です。
親知らずを除けば、片顎に歯は14本生えているため、インプラントは420~560万円かかる計算となります。
インプラントとオールオン4を比較すると、オールオン4の方が安い費用で受けやすいことがわかります。
吉岡歯科の費用については、こちらから

オールオン4が向いている人、おすすめの人

オールオン4は、下記に当てはまる方が向いており、おすすめです。
・上顎全体もしくは下顎全体のインプラントを検討している
・インプラントの費用をできる限り抑えたい
・顎骨が薄く、通常のインプラントができない
・痛みや負担を抑えてインプラントをしたい
 
入れ歯と比較しても、噛みやすさや口元の美しさなど、入れ歯にはないメリットがあります。
通常のインプラントができない方でも、オールオン4であればできることがあるため、さまざまな方におすすめできます。

オールオン4に関するよくある質問

ここでは、オールオン4に関して、よく寄せられる質問をご紹介します。

入院することはありますか?

オールオン4の手術で入院することは、基本的にありません
手術そのものが大掛かりではなく、1.5~3時間ほどで終わるためです。
日帰りで良いため、入院の準備は必要なく、術後は自宅でゆっくりできます。

オールオン4の手術は痛いですか?

オールオン4の手術は、麻酔をかけてからおこなうのが一般的です。
手術中の痛みに配慮がされていますが、痛みの感じ方は人によって異なります。
当院では、痛みを感じにくいよう、極細の針や電動注入器を用いるなど、麻酔方法にも工夫を加えています。

吉岡歯科がおこなっている工夫についてはこちらから

オールオン4は高齢者が受けても問題ありませんか?

オールオン4の手術は、高齢者の方でも受けられます。
ただし、全身疾患がある方や、体力的な問題がある方など、手術が難しい方もいます。
また、前述の通り手術ができない方もいるため、まずはご相談ください。
 

歯が残っている場合はどう対応しますか?

オールオン4を取り付ける顎に歯が残っている場合は、天然歯や義歯を問わず、抜歯が必要です。
ケースによりますが、抜歯とオールオン4のインプラント手術は、同日にできることがあります。
 

手術後の過ごし方を教えてください

オールオン4の手術後は、運動を避けてください
傷が開く可能性があり、顎骨に根付いていないインプラント体がズレるようなトラブルも考えられます。
食事は手術後でも摂れますが、柔らかいものや刺激が少ないものを中心に召し上がってください。

まとめ

この記事では、オールオン4とは何か、詳しく解説しました。
オールオン4は、インプラントと違い、顎骨の厚みがほとんどない方でもできることがあります。
天然歯の数が少ない方でも、費用を抑えながら、噛み合わせのよい義歯を手に入れられることもあり、メリットも多いです。
身体的な負担も軽減できるので、まずは信頼して任せられるクリニックを選定し、検査から始めていきましょう。

 

このコラムもよく読まれています!
お電話でお問い合わせ
〒454-0838 名古屋市中川区太平通2丁目38
パントグラフビル
よくあるご質問