インプラントが入っていてもMRIはできる?
MRI検査とはどんな検査?
MRI検査とは、磁石のトンネルの中に入り、強い磁気と電波を使って、体の断面の画像を色々な角度から撮影することができる検査です。超音波検査やCT検査などで病気が見つかった際に、さらに精密な検査をしたい場合によくMRI検査が行われます。
主に、脳の病気(脳腫瘍、脳梗塞)、腹部の病気(膵臓、肝臓、腎臓、子宮、卵巣)、背骨や脊髄の病気、骨の病気、関節、骨の病気などの病気の検査で、よくMRI検査が行われます。
体に金属が入っている場合は要注意
MRI検査では、強い磁気を使用しますので、体の中に金属が入っている方などは注意が必要です。例えば、心臓のペースメーカーが入っている方、心臓に人工弁が入っている方、人工内耳が入っている方、人工関節が入っている方、矯正歯科装置が入っている方、刺青をしている方などは注意が必要です。もちろん、腕時計やアクセサリーをつけている方は、事前に外す必要があります。
インプラントの素材「チタン」は、磁力の影響を受けにくい
インプラント本体の素材はチタンと呼ばれる金属です。それゆえ、インプラントをしているとMRI検査が受けられないと思われがちですが、チタンは磁力の影響を受けにくい金属であるため、通常、MRI検査において支障をきたすことはありません。
また、被せ物などに関しても、最近のMRI検査の装置は性能がよくなっていることから、銀歯などに関してもほとんど影響が出ることはないと言われています。
磁気を使用しているインプラントの場合には注意が必要
インプラントでも、磁気を利用したタイプのインプラントというのがあります。これは、オーバーデンチャーインプラントと呼ばれるもので、インプラントに磁石のパーツがついており、入れ歯に埋め込んだ磁石とくっつくことで、しっかりとした固定が得られるというものです。
ただし、このようなタイプのインプラントを使用している方でも、MRI検査の前に取り外し、検査の後にまた再装着することができますので、MRI検査を受けることは可能です。
結論として、通常のインプラントで、磁石を使っていないものであればMRI検査は問題なく行うことができます。ですが、MRI検査を受ける予定のある方は、念のために一度、歯科医師に問題がないかどうか確認しておくと安心です。